セキセイインコの睡眠時間の目安は、成鳥で1日10〜12時間程度とされていて、昼間の 「うたた寝」 も含めて考えるのが基本です。
そのうえで大切になってくるのが、毎日どんなリズムで眠れているかという点。
- 夜遅くまで起きていることが多い
- 朝は家族の支度で早く起こしてしまう
- 日中は留守がちで夜にまとめて構っている
こうした生活パターンが、知らないうちに睡眠の質を下げていることもあります。
この記事では、睡眠時間の目安を押さえたうえで、 年齢別の違いや、夜型・朝型・日中留守がち、それぞれの対策も解説していきます。
「今の飼い方で本当に大丈夫? 」
という不安も、記事を読み終わる頃には安心に変わっているはずです。
年齢ごとの睡眠時間の目安

セキセイインコの睡眠時間は、年齢によって大きく変わります。
「成鳥の基準時間」 だけで判断すると、
「寝てばかりいるけど大丈夫かな」
と不安になりやすいので、年齢別に確認していきましょう。
雛・若鳥の睡眠時間の目安
雛や若鳥(生後数か月まで)は、 1日12〜14時間以上眠ることも珍しくありません。
この時期は、
- 体の成長
- 羽や筋肉の発達
- 環境に慣れるためのエネルギー消費
が重なるため、自然と睡眠時間が長くなります。
よく寝ていても、 起きている時間にしっかり食べて動いていれば基本的には問題ありません。
成鳥の睡眠時間の目安
健康な成鳥の場合、 1日10〜12時間程度がひとつの目安です。
これは、
- 夜にまとめて眠る時間
- 日中の短い昼寝
をすべて含めたトータルの時間になります。
人の生活リズムに合わせて夜更かしが続くと、睡眠不足になりやすい年代でもあるため注意が必要です。
老鳥の睡眠時間の目安
高齢のセキセイインコ(8歳以上)になると、 成鳥よりも再び睡眠時間が長くなる傾向があります。
目安としては、
- 1日12時間前後〜それ以上
- 起きている時間が短く、こまめに休む
といった様子が見られることが多くなります。
これは老化による体力低下が主な理由で、必ずしも異常ではありません。
ただし、
- 寝ている時間が急に増えた
- 起きているときも元気がない
- 食事量や体重が減っている
といった変化がある場合は 「年齢のせい」 と決めつけず、体調不良も視野に入れることが大切です。
年齢に関係なく大切なこと
セキセイインコの睡眠で一番大切なのは、年齢よりも毎日のリズムが安定しているかです。
雛・成鳥・老鳥それぞれ適した睡眠時間は違いますが、
「同じ時間に寝て、暗く静かな環境で休む」
という基本は共通しています。
夜に物音や明かりで何度も起こされると、年齢に関係なく体に負担がかかります。
時間の長さだけで判断せず、 「質の良い睡眠が毎日とれているか」 を意識することが大切です。
睡眠時間が足りない・多すぎるとどうなる?

「何時間寝るか」 だけでなく、 「足りない場合・多すぎる場合」 に何が起こるのかを知っておくことも大切です。
変化に気づければ、病気やトラブルの早期発見にもつながります。
睡眠不足で起こりやすい体調トラブル
睡眠不足が続くと、セキセイインコには次のような影響が出やすくなります。
- 免疫力の低下
- 食欲不振
- 羽づくろいが雑になる
- イライラして噛みやすくなる
特に多いのが、問題行動として現れるケースです。
「最近噛む」 「落ち着きがない」 と感じたら、睡眠時間や睡眠環境を見直す必要があるかもしれません。
実際、我が家のポフくんが、食欲不振の症状があって日中も寝てばかりのことがありました。
前日までは元気だったのに、朝起きてから餌や水には全く手をつけず、試しにあげた豆苗だけしか食べませんでした。(豆苗は食べたからよかった)
急に冷え込んだ日だったので、おそらく寒さが原因でぐっすり寝れなかったのかなと…。
いずれにしても食欲不振はわかりやすい兆候でした。

餌を食べないときは、野菜や果物を試してみるといいです。
野菜や果物は水分も含んでますし。
寝すぎに見える場合に考えられる原因
「うちの子、寝てばかりいる…」
と感じる場合でも、 必ずしも異常とは限りません。
考えられる主な原因は、
- 換羽期で体力を消耗している
- 気温が低く、活動量が落ちている
- 環境が静かで安心して休めている
などです。
年に数回、全身の羽が抜けて新しい羽に生え変わる時期。順調だと1~2週間で完了。
一方で、
- 食欲がない
- 羽を膨らませたまま動かない
といった場合は、体調不良の恐れがあるため注意が必要です。
病気を疑うべきサインとは
以下のような状態が続く場合は、病気の可能性があるため早めに動物病院を受診しましょう。
- 寝ている時間が極端に長い
- 起こしても反応が鈍い
- 体重が減っている
- フンの状態が明らかにおかしい

「なんかおかしい」 と感じる直感は、 飼い主さんにしかわからない大切なサインです。
セキセイインコがぐっすり眠れる環境づくり

適正な睡眠時間を確保するためには、時間だけでなく環境づくりが欠かせません。
ここでは、今日から見直せるポイントを順番に確認していきます。
寝かせる時間帯と生活リズムの整え方
理想は、 毎日ほぼ同じ時間に寝て、同じ時間に起きることです。
とはいえ、絶対この時間というわけではなく、飼い主さんの生活リズムに合わせてセキセイインコの睡眠時間を確保すればOK。
だいたい18時~19時前後には寝かせ、朝は6時~8時に起こしてあげる、といった感じ。
それだけでも体内リズムが整いやすくなります。

睡眠時間は 「大きくズレない」 ようにするのがポイント。
ケージカバーの正しい使い方
ケージにカバーをかける目的は、暗さと安心感をつくり、睡眠の質を高めることです。
また、ケージカバーを使うことで昼夜の区別がつきやすくなります。
ただし、完全に密閉するのはNG。
通気性が悪いと熱や湿気がこもって体調不良の原因になることもあるため、
- 上と3面を覆い、1面は少し開ける
- 厚すぎない、通気性のある布を使う
といった工夫が必要です。
また、日中まで布をかけっぱなしにすると発情を促す原因になることもあるので、ケージカバーは朝になったら必ず外すことが大切です。
「寝床」 は用意しなくてもOK
野生では、セキセイインコは木に止まったまま寝ます。
飼われているセキセイインコも基本は止まり木で寝ることが多いです。
なので、バードテントや巣箱などの 「寝床」 は必ず用意しなくても大丈夫です。(参考までに、ポフくんの寝床はブランコ)
照明・音・温度で注意すべきポイント
セキセイインコの睡眠は環境の影響をとても受けやすく、人間が 「これくらい平気」 と感じる環境でもセキセイインコにはストレスになることもあります。
- 夜はできるだけ暗くし、昼夜の区別をはっきりさせる
- 常夜灯やスマホの光がケージに直接当たらないようにする
- 朝は布を外し、自然光や照明でしっかり明るくする
- テレビの話し声や笑い声はセキセイインコが反応しやすい
- 「小さくても長く続く音」 は睡眠の質を下げやすい
- 就寝後はできるだけ静かな環境を心がける
- 夜間の急な冷え込みや暑さに注意する
- エアコンや暖房の風がケージに直接当たらないようにする
- 昼夜で温度差が大きくなりすぎないよう調整する

これらに注意することで、セキセイインコの睡眠環境がグッと良くなりますよ!
飼い主さんの生活スタイル別・睡眠対策

「理想は分かったけど、現実的に難しい…」
そう感じる方も多いはず。
セキセイインコを飼うのは大変?【10年以上飼っている私が本音を語る】
ここでは、生活スタイル別に対策を紹介します。
夜型・帰宅が遅い家庭の場合
このケースの特徴は、 飼い主さんの生活リズムそのものが遅いことです。
- 帰宅が21時以降になることが多い
- そこから放鳥・声かけ・スキンシップがはじまる
- 就寝時間が毎日遅れがち
その結果、セキセイインコは
「夜でも活動していい」
と覚えてしまい、慢性的な夜更かし状態になりやすくなります。
- 夜遅くに帰宅しても、放鳥や長い時間のスキンシップは控える
- なるべく静かに接し、 「夜は休む時間」 とセキセイインコに理解させる
朝早く起きる家庭の場合
このケースの特徴は、飼い主さんの起床時間が早くセキセイインコも一緒に起きてしまいやすいことです。
- 早朝から部屋の照明がつく
- 生活音(目覚まし・身支度・家事)が増える
- ケージの近くが急に明るく・にぎやかになる
以上のことから、セキセイインコは十分な睡眠時間を確保できないまま起きてしまうことがあります。
特に、前日の就寝が遅れた場合でも朝だけは容赦なく起こされる状態になりやすく、睡眠不足が積み重なりやすい点が問題です。
飼い主さんが起きる時間と、セキセイインコを起こす時間は必ずしも同じである必要はありません。
- 起床直後にケージ周りを明るくしすぎない
- 身支度や家事の音が直接届きにくい場所にケージを置く
- セキセイインコの 「起床時間」 はできるだけ一定に保つ

我が家はポフくんを18時ころに寝かせ、起こすのは7時ころです。
私は6時には起きて子供の弁当を作っていますが、ポフくんは寝かせたままにしてます。
日中、留守がちな場合
このケースの場合は、 飼い主さんの帰宅時間が特別遅いわけではないものの、日中に家を空ける時間が長いという特徴があります
- 日中は静かな環境でひとりで過ごす
- 刺激が少なく、活動量が落ちやすい
- 飼い主さんの帰宅を強く待つようになる
この状態で夜にたくさん構ってしまうと夜に一気に興奮し、寝る時間が後ろ倒しになりやすいという問題が起きます。
- 「一緒にいられる時間が短いから」 と夜に構いすぎない
- 放鳥や遊びは時間と長さを決めて、就寝リズムを崩さない
「発情」 や 「問題行動」 と睡眠の深い関係

セキセイインコの睡眠は、単に 「休む時間」 ではありません。
実は睡眠時間や睡眠環境は、発情や問題行動と密接に関係しています。
- 最近よく鳴く
- 噛むようになった
- 吐き戻しが増えた
といった行動は、睡眠リズムの乱れが原因になっていることも。
ここでは、睡眠がどのように発情や問題行動に影響するのかを具体的に見ていきましょう。
発情と睡眠の関係
セキセイインコは、睡眠時間や日照時間から 「今は繁殖に適した季節かどうか」 を判断しています。
そのため、睡眠時間が短いと体が 「繁殖に適した季節」 と勘違いし、発情が長引いたり年中発情する原因になったりすることも。
セキセイインコの発情期はいつまで続く?長引く原因と対策5つを解説
発情を抑えるためには、毎日同じ時間にしっかり暗くして眠らせることがとても重要です。
問題行動と睡眠の関係
「性格の問題かな?」 と思っていた行動が、実は睡眠不足だった、というケースも珍しくありません。
発情状態になると、セキセイインコは気が立ちやすくなり普段とは違う行動を見せることがあります。
たとえば、
- 飼い主さんやおもちゃに強く執着する
- 噛み癖が出る
- 大きな声で鳴き続ける
という行動。
これらの行動は 「わがまま」 や 「性格の問題」 ではなく、ホルモンバランスの乱れが原因で起きているケースが多いです。
睡眠を整えることは、こうした問題行動の予防にもつながります。
まとめ : 睡眠時間を整えることが長生きへの近道
セキセイインコの睡眠は 「何時間寝ているか」 よりも安心して休めているかが何より大切です。
生活リズムと環境を少し見直すだけで、体調・行動・発情トラブルの予防につながります。
「今の飼い方で大丈夫かな?」
と感じたら、まずは睡眠時間を整えてあげましょう。

