「セキセイインコの温度管理、何度が正解?」
「季節ごとにどう変えるの?」
こんなお悩みを解決します。
この記事では、以下のことを解説。
実際、10年以上飼育してきたましたが、セキセイインコを飼う上で温度管理はいちばん重要と言っても過言ではありません。
セキセイインコは室温が合わないと免疫力が落ちて体調不良になったり、雛や病気の子などは命に関わったりもします。
だからこそ、季節や状態に応じて適正温度を保ち、快適に過ごせる飼育環境を作ることが大切です。
記事を読めば、一年を通した適正温度の基本がわかって安定した温度管理ができるようになります。
セキセイインコに 「温度管理」 が必要な理由
セキセイインコの体温は、およそ40~41℃と人より高いのが特徴です。
セキセイインコはこの体温を保ちながら生活しているため、周囲の温度が低すぎたり高すぎたりすると、体温を維持するために体へ負担がかかってしまいます。
寒いときは体温を逃がさないように羽を膨らませ、暑いときは翼を体から離したり、口を開けて呼吸したりして熱を逃がそうとします。
そのため、セキセイインコが無理なく体温を保てるよう、季節や時間帯に合わせて飼育環境の温度を管理することが大切なのです。
セキセイインコの適正温度

セキセイインコにとっての 「適正温度」 は、成長段階や状態によって違います。
ここでは、それぞれの適正温度について解説します。
成鳥の適性温度(20~25℃)
成鳥の適正温度は20~25℃です。
この温度帯は、活動や食欲が安定する健康維持に最な温度です。
急な温度変化には敏感なので室温が一定に保たれる環境が理想的。
雛の適性温度(28~30℃)
雛の適正温度は28~30℃と、少し高めです。
雛は、体温調節機能が未熟で寒さに弱いため、27℃以下では体力を消耗してしまいます。
雛用の保温器具(ヒーターや保温電球)を使用し、温度計で常に28~30℃に保つことが重要です。
雛の場合は慎重な温度管理が必要になるため、詳しく解説した以下の記事も参考にしてください。
▶セキセイインコの雛の育て方|挿し餌の回数・適切な温度を詳しく解説
病鳥・高齢鳥の適性温度(28℃前後)
病鳥や高齢鳥の適正温度は28℃前後です。
体調を崩している鳥や高齢の鳥は、低体温になりやすく免疫力も下がっています。
安定した温度で環境を整え、回復や健康維持をサポートすることが重要です。
季節ごとの温度管理のポイント

セキセイインコの温度管理は、季節ごとの気温や湿度の変化に合わせて調整することが大切です。
ここでは、季節ごとの温度管理のポイントを解説します。
春|寒暖差に合わせて温度を管理
春は気温が上がりはじめる一方で、朝晩はまだ冷え込むことがあります。
日中は暖かくても夜間に室温が下がることがあるため、時間帯による温度差を確認することが大切です。
春先は、 「暖かくなったから保温は不要」 とすぐに判断せず、朝晩の気温が安定するまでは気温の変化に合わせて少しずつ調整するのがポイントです。
なお、春は換羽が見られる時期でもあります。
換羽とは、古い羽が抜けて新しい羽に生えかわることです。
換羽中は体力を消耗しやすいため、普段と変わった様子がないか確認しながら、安定した温度環境を保ちましょう。
換羽の時期や食事、過ごし方について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
▶これって換羽期?セキセイインコの羽が抜ける理由と正しい対応を解説
梅雨時期|温度と湿度を適切に管理
梅雨は気温が極端に高くなくても、雨や湿気によって室内の湿度が上がりやすい時期です。
温度だけでなく湿度も確認し、蒸し暑くならないように環境を整えましょう。
湿度が高い状態が続くと、餌やケージ内の衛生管理にも影響します。
「湿度を下げようとしたら、冷やしすぎてた」 なんてことにならないよう、梅雨時期は温度と湿度の両方を確認して調整することが大切です。
夏|暑さを防ぎ快適な室温を保つ
室温が30℃を超えてくると、セキセイインコの熱中症のリスクが高まります。
夏は室温が上がりやすく、特に日中は短時間で室温が大きく上昇することがあります。
セキセイインコが過ごす場所の温度を確認し、暑くなりすぎないように室温を管理しましょう。
近年は猛暑日や酷暑日もあり、暑さ対策は重要です。
留守中の対策やエアコンの設定温度といった具体的な暑さ対策については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶セキセイインコの暑さ対策|夏の適温や留守中の温度管理を解説
秋|室温低下に備えて保温器具の準備
秋は日中と朝晩の温度差が大きくなり、季節が進むにつれて室温も徐々に低下します。
夏と同じ感覚で温度管理を続けるのではなく、朝晩の室温を確認しながら冬の保温へ切り替える準備をはじめましょう。
秋は、保温器具を実際に使用できる状態にしておくことがポイントです。
急に冷え込む日も出てくため秋は要注意です。
朝晩の急な冷え込みで体調を崩さないよう、保温器具を早めに準備しておくと安心です。

実際、朝晩の急な冷え込みでポフくんが体調を崩したことがあります。
秋は気象情報を毎日チェックし、最低気温を確認することが大事です!
冬|室温低下に備えて保温
冬は外気温が低くなるため、室温も下がりやすくなります。
特に夜間や留守中は暖房を切ると、室温が大きく低下することがあるため注意が必要です。
ケージ付近の急激な温度変化はないかを確認し、安定した環境を保つことを意識しましょう。
ケージ周辺の温度を確認する
冬は、部屋の温度だけでなくケージ周辺の温度を確認することが重要です。
エアコンを使っていても、窓際や床に近い場所などは部屋の中央より冷えやすいことがあります。
温度計はケージの近くに設置し、セキセイインコが実際に過ごしている場所の温度を確認しましょう。

朝・昼・夜で、温度がどう変化するかを確認しておくと、どの時間帯に保温が必要なのか判断しやすくなりますよ。
夜間や留守中の温度低下に備える
冬は、就寝時や外出時に暖房を切ったあと、室温が徐々に下がることがあります。
そのため、日中の室温だけを見て 「この温度なら大丈夫」 と判断せず、暖房を切った後にどこまで室温が下がるのかも確認しておくことが大切です。
特に夜間は、日中より気温が低下するうえ、長時間にわたって室温が下がることがあります。
必要に応じて暖房や保温器具を使い、温度変化を小さくすることが大切です。
ケージの置き場所を見直す
ケージの置き場所によっても、セキセイインコが感じる寒さは変わります。
冬は、次のような場所を避けると安心です。
窓際は日中に暖かくても、夜になると冷え込みやすいため注意が必要です。
また、暖房の風が直接ケージに当たると、温度が安定しにくくなります。
ケージは、外気や暖房の影響を受けにくく、温度が安定しやすい場所に設置しましょう。
保温器具を使って温度を安定させる
室温だけでは十分に温度を保てない場合は、保温器具やヒーターなどを使用します。
保温器具を使うときは、ケージ全体を一律に暖めるのではなく、保温器具の近くと離れた場所の両方へセキセイインコが移動できるように設置しましょう。
暑いと感じたときに保温器具から離れられる環境を作っておくことが大切です。
たとえば、
保温器具をケージの片側に設置し、反対側には保温器具から離れた場所を確保します。
セキセイインコ自身が暑さに応じて移動できる環境にしておくと安心です。
また、保温器具は、ワット数や温度設定だけで判断せず、必ず温度計でケージ周辺の実際の温度を確認してください。
同じ保温器具でも、部屋の広さやケージの大きさ、設置場所などによって温度は変わります。

保温器具は、やけどや火災などの事故にも注意し、安全な場所に設置して正しく使用しましょう。
冬の寒さ対策は保温器具だけでなく、冷気を防ぐ工夫なども大切です。
実際に我が家のポフくんが7年間元気に暮らせている保温方法を以下の記事で紹介していますので参考にしてみてください。
▶【実例】セキセイインコの寒さ対策|費用を抑えた我が家の保温方法を紹介!
セキセイインコの温度管理で注意したい体調の変化

温度を適切に管理していても、セキセイインコの体調が変化することがあります。
ここでは、暑いときや寒いときに見せる行動を解説します。
暑いときに見せる行動
セキセイインコは暑いと体から熱を逃がそうするため、以下の行動が見られます。
特に、 「口を開けて苦しそうに呼吸している」 「ぐったりしている」 などの様子が見られる場合は、暑さによる体調への影響が疑われます。
まずはケージ周辺の温度を確認し、暑くなりすぎていないか確認しましょう。
寒いときに見せる行動
寒いときには、体温を維持するために以下のような行動を見せることがあります。
一時的に羽を膨らませるだけなら休んでいる場合もあります。
しかし、長時間羽を膨らませている場合や食欲の低下などを伴っている場合は注意が必要です。
寒さを感じている様子が見られたら、まず温度計でケージ周辺の温度を確認しましょう。
成長段階や状態によって適した温度は異なるため、その個体に合った温度に調整することが大切です。
保温する場合は、急激に温度を上げるのではなく、セキセイインコの様子を確認しながら調整しましょう。
体調に異変が見られたときの対応
セキセイインコの体調に異変が見られたら、まずはケージ周辺の温度を確認し、暑すぎたり寒すぎたりしていないかを確認します。
そのうえで、食欲や排泄、呼吸、活動量など、普段と違う変化がないか観察しましょう。
といった場合は、早めに鳥を診察できる動物病院へ相談してください。
温度管理は健康を維持するための大切な要素ですが、普段の様子との違いを確認することも大切です。
温度管理で避けたいNG行動
セキセイインコの温度管理では、室温を適正な範囲に保つことだけでなく、温度の変化や保温方法にも注意が必要です。
ここでは、季節を問わず避けたい温度管理のNG行動を紹介します。
急激に温度を変える
セキセイインコは急激な温度変化によって体に負担がかかることがあります。
たとえば、暑い部屋を急に冷やしたり寒い部屋を一気に暖めたりすると、短時間で大きく温度が変化してしまいます。
エアコンや保温器具を使うときは、室温を急激に変化させるのではなく、セキセイインコの様子を確認しながら徐々に調整しましょう。
また、季節の変わり目は朝晩と日中の温度差が大きくなることもあるため、一日の温度変化にも注意が必要です。
温度計を使わず感覚だけで判断する
「今日は暖かいから大丈夫」
「少し寒く感じるから暖めよう」
といった感覚だけで温度を判断するのもNG。
人が快適に感じてセキセイインコが快適とは限りません。
特に窓際や床に近い場所などは、部屋の中央と温度が異なることがあります。
温度計をケージ付近に設置し、セキセイインコが実際に過ごしている場所の温度を確認することが重要です。
また、朝・昼・夜の温度を確認しておくと、一日の中でどの程度温度が変化しているのかも把握できます。
保温しすぎる
寒さを防ぐことは大切ですが、 必要以上に暖めるはNGです。
保温器具を使用すると、ケージ内の温度が想定以上に高くなることがあります。
セキセイインコは一年中暖かい環境にいると、季節を感じにくくなって発情を促したり長引く要因になることもあります。
保温器具やヒーターを使用する際は、必要上に暖めすぎていないかケージ周辺の温度を必ず確認しましょう。
また、発情は温度だけでなく、日照時間や栄養状態といった複数の要因も関係するため注意が必要です。
発情については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
▶セキセイインコの発情期はいつまで続く?長引く原因と対策5つを解説
セキセイインコの様子を確認しない
温度計の数字だけを見て、 「適正温度だから問題ない」 と判断するのも避けたい行動です。
同じ室温でも、年齢や体調、換羽中などの状態によって温度への適応には違いがあります。
温度管理をするときは、温度計の数字だけでなく、
といった様子も確認しましょう。
温度を調整しても体調の変化が続く場合は、温度だけが原因とは限りません。
体調不良が疑われるときは、早めに動物病院へ相談することも大切です。
まとめ : セキセイインコの温度管理は季節に合わせて調整しよう
セキセイインコの温度管理は、季節や時間帯による気温の変化に合わせて調整することが大切です。
春は寒暖差、梅雨時期は温度と湿度、夏は暑さ、秋は急な冷え込み、冬は室温低下に注意し、それぞれの時期に合った環境を整えましょう。
また、温度計でケージ周辺の温度を確認するだけでなく、食欲や活動量、羽の状態など、普段と違う変化がないかも確認してください。
特に夏や冬は室温が大きく変化しやすいため、季節ごとの対策も早めに準備しておくと安心です。



