近年の夏は猛暑が続き、セキセイインコを飼育するには暑さ対策も必要になってきました。
「夏はどの程度の対策をすればいい?」
「エアコンはつけっぱなし?」
「留守中、熱中症にならないか心配…」
というように、エアコンの設定温度や使い方、どの程度の対策をすればいいのか迷いますよね。
この記事では、セキセイインコが快適に過ごせる温度の目安や暑いときに見せるサイン、今日からできる暑さ対策をわかりやすく解説します。
最後まで読めば、夏を安心して乗り切るためのポイントがわかります。
セキセイインコは暑さに弱い?何度から危険?
日本の夏は気温だけでなく湿度も高くなるため、セキセイインコにとって負担になりやすい季節です。
まずは、快適に過ごせる温度の目安や注意が必要な環境について見ていきましょう。
セキセイインコが快適に過ごせる温度
セキセイインコが快適に過ごせる温度は一般的に20~28℃程度とされています。
個体差はありますが、この範囲であれば比較的ストレスが少なく過ごしやすい環境です。
また、温度だけでなく湿度も重要。
湿度が高すぎると体温をうまく逃がせず、暑さによる負担が大きくなります。
注意が必要な温度と湿度の目安
セキセイインコは30℃を超える環境では暑さによる負担が大きくなりやすいため注意が必要です。
また、湿度が高すぎると体に熱がこもりやすくなるため、温度だけでなく湿度も確認しましょう。
湿度は温度ほど明確な基準がないため、40〜60%程度を目安にしつつ、人が蒸し暑いと感じる環境になっていないかを確認することが大切です。
熱中症リスクが高まる環境
セキセイインコも熱中症になります。
熱中症のリスクが高まるのは、単純に気温が高い場合だけではありません。
以下のような環境では特に注意が必要です。
セキセイインコは体が小さいため、体温調節が追いつかなくなると短時間で体調を崩してしまうことがあります。
「まだ大丈夫だろう」 と判断せず、夏は早めの暑さ対策を心がけましょう。
同じ室温でも個体によって暑さの感じ方は異なるため、セキセイインコが暑いときに見せるサインを知って早めに異変へ気づけるようにしておきましょう。
セキセイインコが暑いときに見せるサイン

セキセイインコは言葉で体調不良を伝えられないため、暑さによる異変は行動や仕草から判断する必要があります。
普段との違いに早く気づけるよう、暑いときに見せるサインを解説します。
口を開けて呼吸する
セキセイインコは暑いと感じると、口を開けて 「ハァハァ」 と呼吸することがあります。
これは体内の熱を逃がそうとしている状態で、人間でいう暑さによる息切れのようなものです。
一時的であれば問題ないこともありますが、長時間続く場合は室温が高すぎる可能性があります。
エアコンを使用したり、風通しを改善したりして室温を見直しましょう。
羽を広げる
暑いときは体に熱がこもらないよう、羽を少し広げて過ごすことがあります。
脇を開くような姿勢になったり、羽を浮かせるような状態になったりするのが特徴です。
リラックスしているときにも似た姿勢を見せることがありますが、暑い環境で見られる場合は体温調節をしている可能性があります。
このような行動が見られたら、室温や湿度が適切か確認しましょう。
水をたくさん飲む
暑い日は普段より水を飲む量が増えることがあります。
これは体温調節のための自然な行動ですが、急に水を飲む量が増えた場合は室温が高すぎる可能性があります。
元気や食欲がなくなる
暑さによる負担が大きくなると、
ということもあります。
夏場は一時的に食欲が落ちることもありますが、食べる量が極端に減ったり体重が減少したりしている場合は注意が必要です。
暑さ以外に病気が隠れている可能性もあるため、様子がおかしいと感じたら早めに動物病院へ相談しましょう。
暑さによる食欲低下と病気による食欲不振は見分けが難しいことがあります。
セキセイインコが餌を食べない原因や対処法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
▶セキセイインコが餌を食べない原因と対処法|様子見NGな症状と受診の目安
セキセイインコの暑さ対策6選

近年は猛暑日が続くことも多く、何も対策をしないままだと体調を崩してしまう可能性があります。
ここでは、セキセイインコを暑さから守るために実践したい対策を紹介します。
1. エアコンで室温を管理する
夏の暑さ対策で最も効果的なのは、エアコンを使って室温を一定に保つことです。
窓を開けたり扇風機だけだと、気温が高い日は十分な暑さ対策にならないこともあります。
設定温度は室温が28℃前後になるよう調整し、急激な温度変化が起こらないよう注意しましょう。
2. 直射日光を避ける
夏場の窓際は、室温以上に温度が上昇し、短時間でも熱中症の危険があります。
レースカーテンを利用したりケージの置き場所を工夫したりして、直射日光が当たらない環境を作ることが大切です。
3. 風通しを良くする
エアコンによる温度管理に加えて、風通しの良い環境を整えることも夏の暑さ対策には欠かせません。
壁際や家具に囲まれた場所は空気が滞留しやすく、飼い主さんが快適だと感じてもセキセイインコにとっては蒸し暑い環境になっている場合があります。
ケージの周囲にはできるだけ物を置かず、空気が流れやすい環境を作ることが大切です。
4. 新鮮な水を用意する
暑い時期は水を飲む量が増えるため、いつでも新鮮な水が飲めるようにしておきましょう。
また、夏場は水が傷みやすく雑菌も繁殖しやすいため、こまめな交換も大事です。
十分な量の水が入っているか確認し、水入れの洗浄も定期的に行いましょう。
5. 水浴びできる環境を整える
水浴びが好きなセキセイインコであれば、水浴びが暑さ対策になります。
羽を濡らすことで体表の熱を逃がしやすくなるうえ、気分転換にもなります。
とはいえ、水浴びを嫌がる子はストレスになるため、その子の性格に合わせて対応しましょう。

実際、我が家のポフくんは怖がってあまりしないです…。
興味はあるみたいですが…。
6. 温度計・湿度計で環境を確認する
暑さ対策では、飼い主さんの体感ではなく温度や湿度を数値で確認することも大切です。
人が快適に感じていても、ケージ付近は思った以上に暑くなっていることがあります。
特に窓際や部屋の隅は空気がこもりやすく、温度や湿度が高くなりやすいので注意が必要です。
温度計や湿度計を設置しておけば一目で確認できるうえ、エアコンの設定温度を調整する際の目安にもなります。
セキセイインコが快適に過ごせる環境を維持するためにも、温度や湿度をこまめにチェックする習慣をつけましょう。

温度計や湿度計は、夏だけでなく一年を通した温度管理にも役立ちます。
セキセイインコが一年を通して快適に過ごせる適正温度や、季節ごとの温度管理のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
▶セキセイインコの温度管理|一年を通した適正温度の基本と注意点
留守中の暑さ対策

夏場は短時間の外出でも室温が急上昇することがあり、セキセイインコにとって危険な環境になる可能性があります。
留守中は室温が上がってもすぐに対応できません。
安心して留守番してもらうためにも、事前に暑さ対策をしておくことが重要です。
エアコンはつけっぱなしがおすすめ
夏場に留守番をさせる場合は、エアコンをつけっぱなしにするのがおすすめです。
「電気代が気になるから切って出かけたい」 と思うかもしれませんが、エアコンを止めて締め切った室内は想像以上に高温になります。
特に猛暑日は、エアコンを止めると数時間で室温が危険なレベルまで上昇することも。
設定温度は室温が28℃前後になるよう調整し、直射日光が当たっていないか確認してから出かけましょう。
外出前のチェックポイント
留守番中のトラブルを防ぐために、外出前には以下のポイントを確認しておきましょう。
特に水は夏場の体調管理に欠かせません。
帰宅するまで十分な量が残るか確認してから出かけるようにしましょう。
エアコンの故障に備える
夏場の温度管理ではエアコンが欠かせませんが、突然の故障や設定ミスによって室温が上昇する可能性もあります。
留守中は異変に気づきにくいため、外出前にはエアコンが正常に動作しているか確認しておきましょう。
また、フィルターの汚れを定期的に掃除しておくことで、冷房効率の低下や故障のリスクを減らせます。
帰宅後に部屋が暑くなっていたり、エアコンから異音がしたりする場合は早めに点検することも大切です。
ここまで夏の暑さ対策について紹介してきましたが、セキセイインコは寒さにも弱く冬の温度管理を間違えると体調を崩してしまうことがあります。
「冬は何℃に保てばいいの?」 「ペットヒーターは必要?」 と気になる方は、以下の記事をご覧ください。
やってはいけない暑さ対策
セキセイインコの暑さ対策は、室温を下げることに意識が向きがちですが、良かれと思って行った対策が逆に体調不良の原因になることもあります。
ここでは、やってはいけない暑さ対策を解説します。
扇風機などの風を直接当てる
扇風機を使うこと自体は問題ありませんが、風を直接ケージに当て続けるのはおすすめできません。
セキセイインコは体が小さいため、強い風を長時間受けると体力を消耗したりストレスを感じたりすることがあります。
扇風機やサーキュレーターを使う場合は、部屋全体の空気を循環させる目的で使用し、風が直接当たらない位置に設置しましょう。
急激に冷やす
暑そうだからといって、エアコンの設定温度を極端に下げるのはやめましょう。
人間でも急激な温度変化で体調を崩すことがありますが、セキセイインコも同じです。
暑さ対策では 「できるだけ冷やす」 のではなく、 「快適な温度を維持する」 ことが大切です。
夏の温度管理で役立つグッズ
セキセイインコの暑さ対策はエアコンによる室温管理が基本ですが、便利なグッズを活用することでより安全に環境を整えられます。
ここでは、夏の温度管理で役立つグッズを紹介します。
温度計・湿度計
夏の暑さ対策でまず用意したいのが、温度計と湿度計です。
人が暑いと感じるかどうかだけで判断すると、実際の室温や湿度とのズレが生じることがあります。
温度や湿度を数値で把握できれば、エアコンの設定温度も調整しやすくなって熱中症対策にも役立ちます。
温度計や湿度計はケージの近くに設置し、セキセイインコが過ごしている環境の温度や湿度を確認できるようにしておきましょう。
サーキュレーター
サーキュレーターは部屋の空気を循環させるのに役立ちます。
エアコンを使用していても、場所によって温度差が生じることがあります。
空気を循環させることで室温を均一にしやすくなり、冷房効率の向上も期待できます。
遮光カーテンやすだれ
日差しが強い部屋では、遮光カーテンやすだれも暑さ対策に役立ちます。
直射日光による室温上昇を抑えられるため、エアコンの電気代が節約にもなります。
窓際にケージを設置している場合は日差しの影響を受けやすいため、設置場所の見直しとあわせて活用すると◎。
保冷剤
保冷剤は、暑さ対策の補助グッズとして活用できます。
タオルで包んでケージの上や外側に置くことで、周囲の温度上昇を和らげる効果が期待できます。
かといって、保冷剤だけでは室温そのものを下げることはできません。
近くと離れた場所で温度差が生じたり、結露によって湿度が上がったりすることもあります。
暑さ対策のつもりが逆に環境を不安定にしてしまう可能性があるという点には注意が必要です。
保冷剤を使用する場合は補助的な対策として考え、エアコンによる室温管理を基本にしましょう。
見守りカメラ
外出が多い方には見守りカメラもおすすめです。
留守中の様子をスマートフォンから確認できるため、異変がないかチェックしやすくなります。
必須ではありませんが、長時間の留守番が多い家庭では安心材料のひとつになります。
まとめ : セキセイインコの暑さ対策は事前の備えが大切
セキセイインコの暑さ対策では、エアコンを活用して室温を適切に保つことが重要です。
30℃を超える環境では負担が大きくなりやすいため、温度計や湿度計でこまめに確認しましょう。
日頃から、
- 直射日光を避ける
- 新鮮な水を用意する
- 留守中も室温が上がりすぎないようにする
といった、熱中症を防ぐ環境を整えておくことも大切です。
夏は暑くなってから慌てて対処するのではなく、事前に暑さ対策をしておくことが大切です。



