災害による停電が起きたとき、 最初に直面するのが 「電気が使えない不安」 です。
近年は 「災害対策にはソーラー対応のポータブル電源が必要」 という情報も増えていますが、
- 本当に災害時に使えるのか
- 天候に左右されないのか
- 価格に見合う価値があるのか
と、判断に迷いますよね。
そこでこの記事では、災害用ポータブル電源とソーラー発電の現実を整理しつつ、後悔しない防災対策の考え方を解説していきます。
災害時の停電で本当に困ること

災害時の停電で困るのは、
- スマホで情報確保ができなくなる
- 照明や最低限の生活家電が使えない
- 家庭環境によって影響が深刻になる
といったことです。
しかも停電になると、これらを同時に失い 「いつまで続くかわからない」 という不安までつきまとってきます。
なので、まずは困ることを明確にしてから災害時に必要な物を考えることが大切です。
スマホで情報確保ができなくなる
今はインターネットの時代。
各自治体からのお知らせもメールで配信されるようになってきましたよね。
災害が起きるとスマホは単なる連絡手段ではなく、
- 災害速報・避難情報の確認
- 家族や知人との安否確認
- 給水・物資・避難所情報の取得
といった、重要な情報を得るためのツールになります。
そのため、停電によってスマホの充電ができなくなると、 正確な情報にアクセスできなくなるリスクがあります。
スマホが使えない = 命に関わる 「情報」 が得られない
といっても過言ではなほど、今は 「スマホ = 大事な情報源」 です。
照明や最低限の家電が使えない
夜間の停電では、
- 室内が真っ暗になる
- 転倒やケガのリスクが高まる
- 冬場は体温低下の危険
といったことがあげられ、夜間の照明や最低限の家電が使えないと 「生活の質」 が一気に落ちます。
電気が使えない状態は、 想像以上に心身のストレスが大きいです。

東日本大震災を経験しましたが、夜は懐中電灯だと暗くて不安になるんです…。
暖房も使えず、とにかく寒い(家の中でダウンコートを着て帽子もかぶってました)。
家庭環境によって影響が深刻になる
災害時の停電は
- 小さな子供
- 高齢者
- ペット(特に小動物)
がいる家庭は、大人だけの家庭以上に停電の影響が深刻になります。
小さな子供がいる場合
夜間の停電で照明が使えないと、転倒やケガのリスクが一気に高まります。
また、スマホが使えなければ緊急時の連絡や情報収集も難しくなります。

東日本大震災のとき、子供たちはまだ7歳と3歳。
寒さで風邪をひくかもと思い、病院の状況を確認するため直接見に行きましたね…。(電話がつながらないため)
高齢者がいる場合
高齢者は、暑さ・寒さへの耐性が低く、エアコンや電気毛布が使えないことが体調悪化につながるケースも。
特に、夏や冬の停電は命に関わる問題になります。
ペットがいる場合
温度管理できないことや、給餌・給水のタイミングが乱れることでペットが体調を崩すリスクがあります。
夜間照明やペットヒーターが使えるかどうかで、飼い主さんの精神的な負担も大きく変わります。
「ソーラー対応なら安心」 は誤解?災害時の太陽光発電の現実

「ソーラーパネルがあれば、停電しても安心」 そう思われがちですが、災害時の太陽光発電は万能ではありません。
天候や設置環境によって発電量は大きく左右され、状況によっては 「思ったより充電できない」 と感じることもあります。
ただし、これはソーラーが役に立たないという意味ではありません。
ここからは、災害時のソーラー発電について知っておきたい現実と注意点を整理していきます。
ソーラー発電は万能ではない
ソーラー発電は、災害時に電気を補える心強い手段ですが、安定して発電できるわけではありません。
- 天候(曇り・雨・雪)に左右される
- 冬は発電量が落ちやすい
- フル充電までに時間がかかる
といったように、発電量は天候や日照時間に左右され、曇りや雨の日、夜間は十分な電力を確保できないこともあります。
また、設置場所の影や周囲の状況によって、発電効率が下がる場合もあります。
そのため、ソーラーは 「電気を増やす主役」 ではなく、 「使える時間を延ばす補助的な存在」 と考えるのが現実的。
容量に余裕のあるポータブル電源と組み合わせることで、防災対策としての効果を発揮します。
万能でなくても災害時にソーラーが重要な理由
ソーラー発電は万能ではないものの、災害時に電力を補充できる手段があるかどうかは大きな差になります。
- 停電が長期化しても充電手段が残る
- 燃料不要・音が出ない
- 時間がかかったとしても、電力を生み出せる
つまりソーラーは、非常時に電力を 「延命」 する手段として大きな意味があるのです。
停電中、ポータブル電源は使えば残量が減っていきます。
ソーラーパネルがあれば、天候に左右されながらも充電でき、電源切れのリスクを下げることが可能です。
特に、スマホや照明など最低限の電力を維持できるだけでも、災害時の安心感は大きく変わります。

長引く停電は不安でイライラしがちなので、騒音がでないのは◎。
「ポータブル電源 + ソーラー」 が向いている人・向いていない人

「ポータブル電源 + ソーラー」 は、災害時の不安を減らせる一方で、すべての人に必要な備えではありません。
停電がどれくらい続くと想定しているか、家族構成や住環境によって 「備えておくべき人」 と 「なくても困らない人」 は分かれます。
ここでは、 「ポータブル電源 + ソーラー」 が向いている人と向いていない人を整理します。
自分の状況に当てはまるかを確認しながら読んでみてください。
向いている人の特徴
長期間の停電の可能性を想定している
短時間の停電対策だけであれば、ポータブル電源単体やモバイルバッテリーでも対応できます。
一方で 「数日〜1週間程度の停電」 を想定する場合、ソーラーがあることで電源切れの不安を大きく減らせます。
ソーラーパネルを設置する場所がある
ベランダや庭、屋外にソーラーパネルを設置できるスペースがある家庭は有利です。
日当たりが確保できれば、災害時でも安定した補充が期待できます。
小さな子供・高齢者・ペットを守る必要がある
スマホ・照明・小型家電を維持できるかどうかで、生活の安心感は大きく変わります。
守る存在が多い家庭ほど、ソーラーによる 「電気の延命効果」 は重要になります。
ガソリンや燃料に頼りたくない
災害時はガソリンの入手が難しくなります。ソーラーなら燃料不要で、騒音や排気ガスも出ないため、
住宅地でも使いやすいのが特徴です。
向いていない人の特徴
短時間の停電対策で十分と考えている
数時間〜1日程度の停電であれば、大容量ポータブル電源単体やモバイルバッテリーでも対応可能です。
その場合、ソーラーはオーバースペックになることがあります。
ソーラパネルを設置する場所がない
ベランダが狭い、周囲の建物で日当たりが悪い場合、十分な発電量が確保できません。
この場合、ソーラーを導入しても効果を感じにくくなります。
災害時は避難所生活が前提
災害が起きたら、自宅ではなく早い段階で避難所へ行く前提の人にとっては、 「ポータブル電源+ソーラー」 の優先度は高くありません。
避難所では、最低限の電源や支援物資が用意されることが多く、自宅で長期間電源を確保する必要性は低くなります。
そのため、高価なソーラーパネルまで備えるよりも、モバイルバッテリーなど持ち運びやすい電源を用意する方が現実的。
防災コストを最小限に抑えたい
防災にかけられる予算が限られている場合、ソーラーパネルは後回しにしてもよい装備です。
まずは、スマホの充電や照明を確保できるポータブル電源やモバイルバッテリーを優先し、必要性を感じてからソーラーを追加する方が無理のない備えになります。
防災は 「一度で完璧にそろえる」 ものではなく、段階的に備えるという考え方も立派な防災対策のひとつです。
災害対策で失敗しないポータブル電源の選び方

災害用として選ぶ場合、性能や価格だけで決めると後悔しやすくなります。
重要なのは、 「何を・どれくらい・何日使いたいか」 を想定することです。
ここでは、防災用途で最低限チェックしたいポイントを解説します。
容量は 「スマホ何回分」 では不十分
防災用途では、
- スマホ
- 照明
- キッチン家電
- 季節によっては暖房
を同時に使う可能性があります。
「1日あたりの使用量 × 想定日数」
この考え方が防災用としては現実的です。
ソーラーパネルは 「補助電源」 と割り切る
ソーラーは
- メイン電源ではない
- 満充電を期待しない
少しずつでも充電できることが、 長期停電時の安心感につながります。
安全性・操作性はスペック以上に重要
災害時は余裕がないため冷静に操作できません。
- 接続が簡単
- 表示が分かりやすい
- 説明書なしでも使える
というように、防災用途では誰でも使える設計かどうかが重要です。

震災では、停電がいつまで続くかわからない不安から、日が経つごとにイライラしてきました。
余裕がない状況だと 「操作性」 が簡単な方が圧倒的にストレスも少ないと思います。
他の非常用電源と比較したときの現実的な立ち位置

災害時の電源確保には、
- 発電機
- モバイルバッテリー
- 家庭用蓄電池
など、他にも選択肢があります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、生活環境によって最適解は異なるため、違いを知ったうえで選ぶことが大切です。
| 電源の種類 | 主な用途 | メリット | デメリット | 災害時の現実的な評価 |
|---|---|---|---|---|
| ポータブル電源+ソーラー | 家庭内の電力確保 | 停電中も発電できる/静音/室内使用可 | 初期費用が高め/設置スペースが必要 | 長期停電でも自宅で生活を維持できる現実的な選択肢 |
| 発電機 | 高出力電源 | 高出力家電が使える/燃料補充で継続使用可 | 騒音・排気ガス/屋内使用不可 | 出力は魅力だが住宅地では使いにくい |
| 家庭用蓄電池 | 家全体の電力バックアップ | 自動切替/容量が大きい | 高額/工事が必要 | 予算に余裕がある家庭向け |
| モバイルバッテリー | スマホ・小型機器 | 安価/携帯性が高い/普段使いできる | 容量が小さい/家電は使えない | 最低限の連絡手段確保用。これだけでは生活は維持できない |
モバイルバッテリーは、スマホの充電を確保するという点では非常に有効ですが、照明や家電まではまかなえず、災害時の 「生活電源」 としては力不足。
「連絡手段の確保」 と 「生活の維持」 は別物と考えると、 「ポータブル電源 + ソーラー」 は、導入のしやすさと実用性のバランスが取れた防災電源になります。
それでも迷ったら|防災用のポータブル電源を選ぶシンプルな基準

ここまで比較や特徴を見ても、 「自分にはどれが正解なのか決めきれない」 と感じている方へ。
防災用電源選びで大切なのは、完璧な備えを目指すことではなく、災害時に 「最低限、何ができれば安心か」 を基準に考えることです。
ここからは、迷ったときに判断しやすい防災用電源を選ぶためのシンプルな基準を紹介します。
難しく考えず、当てはまるものを確認してみてください。
災害時に 「絶対に止めたくないもの」 を3つ決める
例えば、
- スマホ
- 照明
- 保温(電気毛布など)
というように、決めたものが使えるかどうかが、 選定の基準になります。
ちなみに私の場合、
- 電子レンジ(水がなくてもレトルトを温めたり冷凍食品の解凍ができる 「ゆたぽん」 も使いたい)
- 石油ファンヒーター(とにかく寒さをしのぎたい)
- セキセイインコのヒーター(冬は保温必須なので)
東日本大震災のときにはいなかった 「セキセイインコのヒーター」 に必要性を感じ、選定しました。
スマホは車で充電できるようにしてあるのでとりあえず省くことに。
照明も入れたいところですが、スマホにライトがあるので何とかなるかなと思い、最低限からは省きました。

震災では、食事と寒さに苦戦したんですよね…。
必要最低ラインを守れるモデルを選ぶ
絶対に止めたくないもの3つがわかったら、あとはそれを満たすモデルを選ぶだけです。
その際、
過剰スペックは不要だけど、容量不足は後悔につながる
という点に注意し、 「足りない」 より 「少し余裕」 があるポータブル電源を選びましょう。
【迷ったらこの1台】 BLUETTI 「AORA 100 V2 + 100W ソーラーパネル」
ポータブル電源は容量・出力・メーカーが多すぎて、比較すればするほど決められなくなるのが正直なところです。
そこで、防災用途として大きく失敗しにくい BLUETTI 「 AORA 100 V2 + 100W」 を紹介します。
この1台を選んだ理由
「AORA 100 V2 +100W」 は、
- 約1024Whの大容量バッテリーで、長時間の電力供給可能
- ソーラーパネル充電対応で、長期停電時の延命が可能
- 高出力対応で、非常時でも使える家電の幅が広い
- 防災・アウトドア分野で実績が多く、評価が安定している
- 操作がシンプルで非常時でも迷わず使える
- 軽量、コンパクトで普段使いもできる
停電初日〜数日を乗り切る電力を確保できる 「防災用として選んで後悔しにくい」 という基準で絞り込んだモデル。
そして、BLUETTIのポータブル電源は 「リン酸鉄リチウムバッテリー」 だから安全性も高いので安心です。

デザインやカラーも可愛いのも◎。
まとめ : 災害用ポータブル電源とソーラーは 「安心を買う選択」
災害用の備えは、使わなかったから無駄になるものではありません。
「何も起きなかった = 安心だった」
それ自体が価値です。
- 災害時に最低限の電力を確保したい
- 長期停電に備えたい
- 普段使いもできる電源が欲しい
このように考えているなら 「ポータブル電源 + ソーラー」 は現実的な防災対策と言えるのではないでしょうか。
災害が起きたとき、あなたは誰を守りたいですか?

