セキセイインコは感情豊か。
喜んだり怒ったりしたときは、鳴いて感情を表現します。
そう、大好きなあなたに、毎日一生懸命メッセージを伝えているのです。
「この鳴き声ってどんな意味なの?」
「ずっと鳴き続けるけど、なんで?」
と思ったなら、メッセージを受け取る準備はすでにできています。
この記事では、セキセイインコの 「具体的な鳴き声と意味」 から、 「呼び鳴き」 の対処法、 「発情期の鳴き声の特徴」 「危険・異常な鳴き声」 までを初心者向けにわかりやすく解説します。
読み終わる頃にはきっと、セキセイインコからのメッセージがわかるようになっているはずです!
セキセイインコとの遊び方は セキセイインコが喜ぶ遊び方|初心者でも簡単にできるものを厳選! をご覧ください。
セキセイインコの鳴き声|4つの基本感情

セキセイインコの鳴き声は、大きく分けると以下の4つの感情に分類できます。
- 安心・リラックス
- 嬉しい・楽しい・ワクワク
- 不安・警戒・恐怖
- 要求・甘え
この4つを意識すると、セキセイインコの鳴き声がどんな感情を表しているのかがわかってきます。
セキセイインコの鳴き声の意味

基本の感情を理解したら、次は具体的な鳴き声を見ていきましょう。
安心・リラックスしているときの鳴き声
「ピヨピヨ」 と小さく鳴く
小さく優しく鳴くときは、基本的にはリラックスしているサイン。
飼い主さんのそばでこの声が出るなら、安心して甘えています。
この鳴き声は、セキセイインコに信頼されている証拠です。
「ブツブツ」 とつぶやく
「ブツブツ」 とつぶやくのは、心地よさのあまりつい口をついて出た独り言。
落ち着いてリラックスしているときによく見せます。
意図した発声ではなく、「地鳴き」 の一種。
求愛や縄張りの主張で鳴く 「さえずり」 とは違い、日常的に発する短く単純な鳴き声のこと。
生まれながらにして持っている鳴き方で、性別、年齢を問わず聞かれる。
「ジョリジョリ」 とくちばしを鳴らす
鳴き声とは少し違いますが、セキセイインコはよく 「くちばし」 を擦って 「ジョリジョリ」 鳴らします。
これは 「もう寝るよ」 という合図で、リラックスしているサインです。
嬉しい・楽しい・ワクワクしたときの鳴き声
「ピュロロピュロロ」 と鳴く
このように鳴くのは、オスからメスへのラブコール。
メスの気をひこうとしたりなわばりを主張したりする 「さえずり」 のひとつです。
学習して身につける鳴き方なので、上手な子もいればそうでない子もいます。
飼い主さんにもこの鳴き方をすることもあります。
よばれて 「ピュイッ!」 と鳴く
飼い主さんが名前を呼ぶと、元気よく返事をするように鳴きます。
セキセイインコが最初に覚える人間の言葉は 「自分の名前」 といわれていて、これから起こることに期待しているときの鳴き声です。
「チッチッ!」 と鳴く
この鳴き声は、嬉しくて興奮が高まり思わず出てしまった独り言のようなものです。
「さえずり」 とは違い意図せず出てしまう 「地鳴き」 の一種で、 「新しいおもちゃ」 や 「遊び」 といった好奇心 が刺激されるものに出会って、とてもワクワクしている状態です。
歌うように 「ピュィ~♪」 と鳴く
歌うように鳴くのは、不平や不満がなく気分の良いときです。
人が鼻歌を歌うのと同じ意味で、お気に入りの場所で過ごしているときや遊んでいるときなど、ご機嫌な気持ちのときに口ずさみます。
不安・警戒・恐怖を感じている鳴き声
小さな声で 「ピッ!」 と短く鳴く
何かに強い不安を感じたときに、小さな声で 「ピッ!」 と鳴きます。
聞き慣れない音や不審なものを見たときによくこの鳴き方をします。
この鳴き声がしたときは相当ストレスがかかっている状態なので、不安になるものないか確認して取り除いてあげましょう。
「ギャッ!」 と大きく鳴く
突然大きな声でこのように鳴くときは、怒りや威嚇を意味し機嫌が悪いサインです。
なにか邪魔されたり、掃除機・来客といった急な物音が原因になりやすいです。
このような状態が長く続く場合は、反抗期の可能性もあります。
要求・甘えているときの鳴き声
長く鳴き続ける
飼い主さんが見えなくなると鳴き続けるのは、典型的な 「呼び鳴き」 です。
「どこにいるの?」 「こっちにきてよー」 という意味。
飼い主さんが見えているときや、外出でいないとわかっているときは 「呼び鳴き」 はしません。

か、賢い…。
「呼び鳴き」 の本当の意味と正しい対処法

「呼び鳴き」 は、可愛い反面近隣トラブルやストレスの原因になることもあります。
まずは、「呼び鳴き」 の意味を正しく理解することが改善の第一歩です。
「呼び鳴き」 の本当の意味
セキセイインコは野生では常に群れで行動します。
「群れから離れる=命の危険」 という環境で進化してきました。
そのため、
- 仲間の位置を確認する
- 見えなくなった仲間を呼ぶ
- 群れからはぐれないように声を出す
というように、鳴き声によってコミュニケーションをとります。
飼育下では 「飼い主さん = 仲間」 と認識するため、飼い主さんの姿が見えなくなると 「群れから離れた」 と感じ、不安になって鳴くというのが 「呼び鳴き」 の本当の意味です。

セキセイインコの本能からくるものなんですね。
「呼び鳴き」 が強くなる要因
呼び鳴きが激しくなる背景には、次のようにいくつかの要因があります。
反応による学習
もっとも多い原因がこれです。
鳴く
↓
飼い主さんが戻る
↓
鳴けば戻ってくると学習する
この 「成功体験」 が繰り返されると、鳴き声はどんどん強くなります。
退屈・刺激不足
- 放鳥時間が短い
- 遊びが少ない
など、刺激が不足していると、 「呼び鳴き」 が増える傾向があります。
発情ホルモンの影響
発情期は執着心が強まり、「呼び鳴き」 が増えることがあります。
飼い主さんを 「パートナー候補」 と認識すると、
- 姿が見えなくなると強く呼ぶ
- 近くにいないと落ち着かない
- 以前より鳴き声が大きくなる
といった行動が見られます。
また、発情期は神経が過敏になりやすく、
- いつもより声が甲高い
- 鳴く回数が増える
- 感情の起伏が激しくなる
といった変化が出ることがあります。
「呼び鳴き」 が強くなるのは、体の中のホルモン変化が影響している場合もあるのです。
「呼び鳴き」 を減らす具体的ステップ
「呼び鳴き」 の改善は、 「一貫性」 と 「タイミング」 がカギになります。
- ステップ1.静かになったタイミングで戻る
鳴いている最中には戻らず、一瞬でも静かになったタイミングで戻るようする。
これにより 「静かにすると来る」 と学習する。 - ステップ2.徐々に距離と時間を延ばす
最初は数秒からはじめ、少しずつ見えない時間を伸ばしていく。
- ステップ3.一人遊び環境を充実させる
- フォージングトイ
- かじり木
- ブランコ
などを取り入れ、退屈を減らす。
- ステップ4.放鳥時間を安定させる
毎日決まった時間に放鳥して安心感をあたえる。
ポイントは 「焦らないこと」。
急激に変えようとすると逆効果。
「呼び鳴き」 に対するNG対応
「呼び鳴き」 に対して感情的に対応すると、逆効果になることがほとんどです。
大声で叱る
セキセイインコは 「叱られている」 とは理解しません。
むしろ 「反応してくれた」 と認識し、 「呼び鳴き」 が強化されることがあります。
すぐに部屋へ戻る
最もやりがちな行動ですが、これが最大の強化になります。
「鳴けば来る」 と学習してしまいます。
ケージを叩く・布をかぶせる
恐怖を与える対応は、信頼関係を損ないます。
一時的に静かになっても根本解決にはならず、むしろなつかない原因になってしまうため絶対にNG。
完全放置
長時間の完全無視は強いストレスにつながる場合があります。
「呼び鳴き」 の対策は 「段階的」 に行うことが重要です。
「無視」 と 「放置」 の違い
呼び鳴きは、放置と無視の違いを理解していないと改善がうまくいきません。
「無視 = しつけとしての戦略」 で、
- 安全は確保している
- 観察はしている
- タイミングを見て対応する
といった、愛情のある対応です。
一方、
「放置 = 関心を持たないこと」 で、
- 長時間様子を見ない
- 体調変化に気づかない
- ストレスを無視する
という愛情のない対応です。
呼び鳴き対策は 「愛情を減らす」 のではなく 「反応の仕方を変える」 ことが本質です。
実際、私はポフくんが鳴くたびにかわいそうになって戻っていました。
すると、だんだん声が大きくなっていくのです。
よかれと思ってしていた行動が、実は 「呼び鳴き」 を強化することに。
静かになったタイミングで戻るようにしたら、2週間ほどで 「呼び鳴き」 がおさまってきました。

呼び鳴きって、反応の仕方がすごく大事です。
発情期のセキセイインコの鳴き声の特徴

セキセイインコの鳴き声が急に増えたり長く続いたりする場合、単なる甘えや要求ではなく発情のサインかもしれません。
発情は自然な生理現象ですが、過度に続くと体への負担や病気のリスクにつながることもあります。
ここでは、発情期の鳴き声の特徴を具体的に解説します。
発情期に増える鳴き声の特徴
発情期の鳴き声には、次のようにいくつかの共通点があります。
長時間さえずり続ける(特にオス)
オスは求愛行動として、長くリズミカルにさえずります。
普段よりテンポが速く、止まらないのが特徴です。
特定の対象に向かって鳴く
- 鏡
- 止まり木
- 飼い主さんの手
など、 「お気に入りの相手」 に向かって鳴き続けることがあります。
声がいつもより張りがある
普段より大きく、力強い声になることがあります。
これはホルモンの影響によるものです。
メスの場合は鳴き声より行動が変化
メスはオスほど派手にさえずりませんが、
- 巣材を探すような行動
- 低い声で鳴く
このような変化が見られたら、発情の可能性も疑いましょう。
鳴き声 + 行動で判断する方法
発情は鳴き声 “だけ” では判断できません。 必ず行動とセットで観察します。
これらが同時に見られる場合、発情の可能性が高いです。
特に注意したいのは、 「可愛い仕草」 に見える求愛行動。
飼い主さんが喜んで反応すると、発情行動が強化されてしまうことがあります。
発情を助長しない環境づくり
発情はホルモンの働きですが、環境によっても左右されやすいため、発情を助長しない環境づくりが重要です。
日照時間を管理する
日照時間が長いと、体は 「繁殖期」 と判断します。
1日10〜12時間程度の暗い時間を確保しましょう。
巣材になる物を置かない
- 箱
- 布
- 狭い空間
などは、 「巣」 を連想させます。
ケージ内には巣材になるものは極力置かず、シンプルに保つことが大切です。
過度なスキンシップを控える
背中や腰を撫でる行為は、刺激になります。
頭や頬のみを優しく触る程度にしましょう。
鏡やお気に入りおもちゃの見直し
鏡に向かって鳴き続ける場合は、一時的に外すことも検討しましょう。
発情を放置するとどうなる?
発情を放置すると、
- 慢性的なストレス
- 栄養消耗
- メスの場合は卵詰まりのリスク
- オスは過剰な吐き戻しによる衰弱
など、体への負担が大きくなります。
鳴き声の変化は発情の前兆である可能性もあることを理解しておきましょう。
鳴き声が落ち着くまでの目安
環境調整をはじめてから1〜3週間程度で変化が見られることが多いです。
ただし個体差があるため、極端に続く場合は鳥専門の動物病院に相談しましょう。
セキセイインコの危険な鳴き声・異常サイン

セキセイインコは体調不良を隠す生き物です。
野生では弱っている姿を見せると外敵に狙われるため、本能的に 「元気なフリ」 をします。
だからこそ、鳴き声の変化はとても重要なサインになります。
ここでは、見逃してはいけない鳴き声を詳しく解説します。
いつもと鳴き方が違う
まず、もっとも重要なのは 「普段との違い」 に気づくことです。
「なんとなくいつもと違う」
という直感は、実はとても大切です。
- 声のトーンが低くなった
- さえずりの回数が減った
- 急に大声で鳴くようになった
- 夜間に落ち着かず鳴く
という変化は要注意です。
また、鳴き声の質が変わる背景には
- 軽い体調不良
- ストレス
- 環境変化(温度・音・来客)
などが隠れている場合があります。
特に注意したいのは、徐々に変化しているケース。
急激な変化よりも気づきにくいため、日頃の観察が重要になります。
声がかすれる・出ない・異音が混じる
セキセイインコは呼吸器が非常に繊細です。
- 声がかすれる、出ない
- 「キュッキュッ」 という異音が混じる
- 鳴くたびに苦しそう
このような場合は呼吸器系や喉のトラブルの可能性があり、早めの受診が必要です。
- 空気の乾燥
- ハウスダスト
- 細菌感染
- そのう炎(そのう内で細菌や真菌が増殖し炎症を起こす病気)
鳴かなくなる
「うるさかったのに急に静かになった」 なら要注意。
セキセイインコが鳴かなくなる理由には、
- 体力低下
- 発熱
- 強いストレス
- 重度の体調不良
などが考えられます。
特に、
- 羽を膨らませている
- 止まり木でじっとして動かない
- 目を細めている
といった様子がある場合は体調不良の可能性があります。

元気な子は基本的に何かしら声を出します。
「様子を見る」 の危険性

セキセイインコの体調悪化はとても早く進行し、半日で急変することも珍しくありません。
「もう少し様子を見よう」 としたことが、命取りになるケースもあります。
特に、
- 朝は元気だったのに夕方にはぐったりしている
- 鳴き声が急に弱くなる
こうした変化は迷わず受診を。
飼い主さんができる予防策として、
- 毎日の鳴き声を意識して聞く
- 室温(20〜25℃)を安定させる
- 湿度(40〜60%)を保つ
- 定期健診を受ける
というような日常の管理が異常の早期発見につながります。
まとめ : 鳴き声はセキセイインコからのメッセージ!耳を澄ませて気づいてあげよう!
セキセイインコの鳴き声の意味について解説してきました。
セキセイインコの鳴き声を理解すると、
- 安心・リラックス
- 嬉しい・楽しい・ワクワク
- 不安・警戒・恐怖
- 要求・甘え
といった感情のほかに、
- 発情
- 体調変化
などを読みとることができます。
鳴き声はセキセイインコからのメッセージ。
「この鳴き声は何を伝えたいのかな?」 と耳を澄ませて気づいてあげましょう!

