おもちゃは、セキセイインコにとってただの遊び道具ではなく、心身の健康を保つ重要なアイテム。
セキセイインコの性格に合ったおもちゃはその効果を存分に発揮しますが、性格に合わないと逆にストレスになってしまうこともあります。
って言われても、
じゃあ、どんなおもちゃを与えればいいの?
と思いますよね。
そこでこの記事では 「セキセイインコにおすすめのおもちゃ」 を初心者向けに解説していきます。
おもちゃが必要な理由と与える時期
おもちゃ選びのポイント
おすすめのおもちゃ
与える時の注意点
手作りおもちゃ
記事の後半では、 「おもちゃを与える時の注意点」 や 「手作りおもちゃ」 についても解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
セキセイインコにおもちゃが必要な理由

セキセイインコにとっておもちゃの役割は以下の3つ。
- 知的好奇心を刺激し脳を活性化させる
- 精神の安定をはかる
- 運動不足を解消し健康維持に役立つ
順番に詳しく解説します。
1.知的好奇心を刺激し脳を活性化させる
野生のセキセイインコは集団で行動し、餌を探したり天気が変わったりとさまざまな刺激を受けながら活動しています。
ひとりで過ごす時間が長い飼育下では、刺激の少ない退屈な時間が多くなりがち。
おもちゃは知的好奇心を刺激し、野生下のような忙しい時間を再現できて脳を活性化させる効果があります。
2.精神の安定をはかる
野生のセキセイインコは木や植物をかじって、くちばしを磨いたりストレスを解消したりしています。
また、仲間と集団行動しながら安心感を得て生活しています。
おもちゃを取り入れると 「かじる」 「集団で行動する」 といった本能を満たすとともにストレスも発散でき、安心感につながります。
3.運動不足を解消し健康維持に役立つ
セキセイインコは野生では 「飛ぶ」 「つかまる」 「よじ登る」 など餌を探しながら活発に運動しています。
おもちゃを取り入れることで野生下のように活発に運動できるので、運動不足が解消し健康維持に役立ちます。
おもちゃを与える時期はいつがいいのか、次の章で解説します。
セキセイインコにおもちゃを与える時期

おもちゃを与える時期は生後2か月以降。
ひとりで餌を食べられるようになるころが目安です。
ただし、
・生まれてから挿し餌の時期
・卵を抱えた産前の時期
は敏感な時期なので、おもちゃを与えないように注意しましょう。
どんなおもちゃがいいのか、選び方のポイントを次の章で解説します。
セキセイインコのおもちゃ選びのポイント

セキセイインコのおもちゃを選ぶときのポイントは
- 安全性の高い素材
- セキセイインコに合うサイズ
- 性格や好みに合うもの
- 使用する場所に合うもの
の4つ。
1つずつ詳しく解説します。
1.安全性の高い素材
セキセイインコに与えるおもちゃは、木、紙、ロープなどの天然素材のものが適しています。
塗装された鈴や金属、プラスチックは体内に蓄積されると中毒を起こす有害物質(亜鉛や鉛)が含まれていることもあるので要注意。
2.セキセイインコに合うサイズ
おもちゃはセキセイインコのサイズや力に合うものを選ぶことが重要です。
大きすぎるなど、サイズが合わないものは扱いにくく、ストレスを感じることもあります。
また、小さすぎるおもちゃは誤飲の危険性があり、小さなビーズ、チェーンなど細かい部品があるおもちゃは誤飲のリスクが高いので与えないようにしましょう。
3.セキセイインコの性格や好みに合うもの
複数の種類のおもちゃを試して反応を観察し、セキセイインコの好みに合ったものを与えるようにします。
好みは個体ごとに異なるため、合わないおもちゃはストレスになることも。
・怖がって近づかない
・明らかに落ち着かない様子
このような状態が1週間以上続く場合、好みに合っていない可能性大なので、ケージから取り外してストレスにならないようにしましょう。
4.使用する場所に合うもの
使用する場所が
・ケージの中
・ケージの外
によっておもちゃの選び方は変わってきます。
ケージの中
ケージの中で使用するおもちゃは、
・「置き型」タイプ
・「吊るす」 「金網に固定」 タイプ
があります。
以上をチェックし、セキセイインコが生活しやすいようスペースを確保できるものを選びましょう。
プラスチックやアクリルケースに取りつけ不可のものもあるので注意。
ケージの外
ケージの外で遊ばせるおもちゃは、何をしてあげたいかを決めてから選ぶのがポイントです。
遊び場を作ってあげたい➡置き型タイプのおもちゃ
一緒にふれあって遊びたい➡ポールタイプのおもちゃ
というように、自分がセキセイインコにしてあげたいことを考えると選びやすいです。
ここからはセキセイインコにおすすめのおもちゃを紹介します。
セキセイインコにおすすめのおもちゃ5選

おもちゃの種類は
- 音が出るタイプ
- 登る・乗るタイプ
- 隠れるタイプ
- かじる・破壊するタイプ
- ミラー・小鳥タイプ
の5つがあり、それぞれ役割があります。
1.音が出るタイプのおもちゃ
音が出るタイプのおもちゃは脳に程よい刺激を与えて知的好奇心を促します。
ひとりで過ごす時間が多い場合、音が安心感につながることも。
2.登る・乗るタイプのおもちゃ
「登る」 「乗る」 タイプのおもちゃは、上下の運動で運動不足解消やストレス発散効果が期待できます。
狭いケージの中で楽しく活用できるのが魅力。
動くのが好きな活発な性格の子におすすめのおもちゃ。
3.隠れるタイプのおもちゃ
隠れるタイプのおもちゃは、体をもぐり込ませることで安心感を抱くのでリラックス効果があります。
寒い季節の保温対対策としてもおすすめのおもちゃです。
隠れる場所でほっとしてほしいならこのおもちゃがおすすめ。
4.かじる・破壊するタイプのおもちゃ
セキセイインコにとって 「かじる」 「破壊する」 は本能を満たす行為。
くちばしでおもちゃをかじったり破壊したりするのが大好き。
噛み癖のあるセキセイインコにおすすめのおもちゃ。
5.ミラー・小鳥タイプのおもちゃ
ミラー・小鳥タイプのおもちゃは、ミラーに映った自分の姿や小鳥のおもちゃを仲間と錯覚して寂しさを和らげ、仲間がいる安心感を与える効果があります。
甘えん坊や寂しがり屋さんにおすすめのおもちゃ。
仲間ができたと錯覚して発情につながる場合もあるので注意が必要です。
おもちゃを与えるときの注意点

おもちゃは時間とともに汚れたり劣化して壊れたりするので、
- 定期的に交換する
- 清潔を保つ
の2点に注意が必要です。
それぞれ詳しく解説します。
定期的に交換する
壊れている部分は早めに取り除き、定期的に交換することで安全に遊べます。
また、同じおもちゃで遊び続けると飽きてくるので、おもちゃを交換することは新しい刺激になるというメリットもあります。
おもちゃの配置を変えるのも刺激になるのでおすすめです。
清潔を保つ
おもちゃは口にしたりかじったりするため、細菌や汚れが付着しやすいグッズ。
放置すると健康リスクが高まるため、週に1~2回ほど洗浄や消毒を行って清潔な状態を保ちましょう。
木製のおもちゃはしっかり乾かしてからケージに戻しましょう。
布製のおもちゃは、取り外せるデザインのものが洗いやすくておすすめです。
セキセイインコのおもちゃは手作りすることもできます。
次の章では、手作りおもちゃについて解説します。
手作りおもちゃにおすすめの素材と注意点

簡単なおもちゃであれば、身の回りの素材で気軽に手作りできます。
壊れるたびに新しく購入しなければならない 「破壊型」 のおもちゃは、自作した方がコストも抑えられるのでおすすめ。
また、手作りおもちゃは安全な素材で性格に合わせたものが作れるというメリットもあります。
手作りおもちゃにおすすめの素材
手作りおもちゃに適した素材は以下のとおり。
これらの素材はセキセイインコが安全に遊べる素材なので、組み合わせておもちゃを作ることができます。
作るときの注意点
おもちゃを手作りする場合、以下のような注意点があります。
- 小さな部品を使わない
- 接着剤やペイントは無害なものを使用する
- 紐の長さを調節する
小さな部品を使わない
手作りの場合も小さな部品は誤飲のリスクが高まるので使わないようにしましょう。
接着剤やペイントは無害なものを使用する
接着剤やペイントは、セキセイインコが口にしても無害なペット用の接着剤やペイントを使用すると安心です。
紐の長さを調節する
紐は長いと絡まって危険なこともあります。
短くカットしたり結んだりして、絡まらない長さに調節しましょう。
まとめ おもちゃでセキセイインコの心と体の健康を保とう
セキセイインコのおもちゃについて解説してきました。
記事の要点を表にまとめました。
おもちゃが必要な理由 | ・知的好奇心を刺激し脳を活性させる ・精神の安定をはかる ・運動不足を解消し健康維持に役立つ |
おもちゃ選びのポイント | ・安全性の高い素材 ・セキセイインコに合うサイズ ・性格や好みに合うもの ・使用する場所に合うもの |
おすすめのおもちゃ | 1.音が出るタイプ 2.登る・乗るタイプ 3.隠れるタイプ 4.かじる・破壊するタイプ 5.ミラー・小鳥タイプ |
おもちゃを与えるときの注意点 | ・定期的に交換する ・清潔を保つ |
手作りするときの注意点 | ・小さな部品を使わない ・接着剤やペイントは無害なものを使用する ・紐の長さを調節する |
おもちゃは生後2か月から与えることができます。
セキセイインコの性格や好みに合ったおもちゃを選ぶと効果を存分に得られますが、
合わないおもちゃはストレスになるため、早めにケージから取り外しましょう。