セキセイインコを飼いはじめると気になってくるのが、オスかメスか問題。
購入する際、お店にいるのは生後1か月ほどのセキセイインコが多く、店員さんに性別を聞いても
「どうですかね~、ちょっとまだハッキリはわからないですね~」
と言われ、性別を断言してくれることはないんですよ…。
それもそのはず、セキセイインコの性別の違いは生後7か月以降まではハッキリわからないのです。
とはいえ、生後1か月を過ぎると成長とともに性別の違いが少しずつ出はじめるので、自分なりに性別を見分けることは可能。
というわけで、この記事ではセキセイインコの性別を少しでも早く知れるよう 「セキセイインコの性別の見分け方」 を画像を使ってわかりやすく解説していきます。

実際、記事の内容を理解してお店で観察した結果、生後1か月くらいのポフくんの性別を見分けることができましたよ!
セキセイインコの購入先や選び方は 【失敗しない!】セキセイインコの値段や購入先・健康な個体の選び方 をご覧ください。
セキセイインコの性別はいつからわかる?(判別のタイミング)

まずはセキセイインコの性別がいつからわかるのか、判別のタイミングについて解説します。
生後1か月頃までの雛
この時期は 「ろう膜」 (鼻の部分)の色がはっきりせず、外見での判別は難しいです。
生後3か月頃
徐々にオスとメスの 「ろう膜」 の色に違いが出はじめます。
生後3〜6か月頃
「ろう膜」 に性別差が出てきます。
オスは青っぽく、メスは白〜淡茶色になる傾向があります。
生後7か月以降
「ろう膜」 や行動に違いがハッキリと表れ、見分けやすい時期です。
品種による違い
「アルビノ」 や 「ルチノー」 などは 「ろう膜」 の色がわかりにくく、DNA検査が必要になるケースもあります。
日本で流通している代表的なセキセイインコの種類は 【画像つき】セキセイインコの種類14選!初心者におすすめの種類とは? で解説しています。
セキセイインコの性別の見分け方

セキセイインコの性別は
- 外見
- 行動
- 性格
の3つによって見分けることが可能です。
外見による性別の見分け方
「ろう膜」 の色
「ろう膜」 の色は時期によって違いがでてくるため、性別を判別するには最もわかりやすい方法。
| 時期・品種 | オス | メス |
|---|---|---|
| 生後3か月頃 | 全体が薄いピンク色 | 薄いピンク色 鼻孔(鼻の穴)のまわりが白っぽい |
| 生後3か月~6か月頃 | 青みがかってくる | 白みがかってくる (発情期は茶褐色でカサカサしてくる) |
| 生後7か月以降 | 青色 | 白色 |
| ハルクイン ルチノー クレミノ アルビノ | 全体的にピンク色 | 白っぽいピンク色 (発情期は茶色っぽくカサカサしてくる) |
生後1か月くらいの雛の時期は見分けにくいものの、生後3か月もするとオスとメスで徐々に違いがでてきます。
以下の画像のように、オスもメスも薄いピンク色ですが、メスは鼻の穴の周りに白っぽいリングがあるのが特徴。


早ければ生後1か月くらいでも、オスはメスよりもピンク色が強くでていて違いがわかる場合も。
実際、生後1か月くらいのポフくんもピンク色が強くて白いリングがなかったので、オスじゃないかと予想できました。
生後7か月もすると、以下の画像のようにオスとメスで 「ろう膜」 の色にハッキリ違いがでます。

さらにメスは発情すると 「ろう膜」 カサカサになってきます。
ただし、
- ハルクイン
- ルチノー
- クレミノ
- アルビノ
これらの品種は、生後7か月過ぎてもオスの 「ろう膜」 の色が青みがかってきません。

「ろう膜」 の色での違いがわかりにくいのですが、オスの方がメスよりもややピンク色という感じでしょうか…。
頭の形
頭の形は、比較する対象がいればこそ違いがわかるかもしれませんが、1羽だけだとわかりにくいです。
オス ➡ 丸みがある
メス ➡ やや平ら
オスメス関係なく個体差、ということもあるのであくまで参考程度に。
脚の色
脚の色は、個体によって違いがわかりやすい方で、性別を判断する材料としては 「ろう膜」 の次に有力。
オス ➡ 青みを帯びた色
メス ➡ 薄いピンク色

経験から言っても、足の色は確かにオスの方が青みを帯びていましたね。
ポフくんも青みがかっています。
外見の特徴だけでは個体差もあり、わかりにくい場合があるので行動や性格も照らし合わせて総合的に性別を判断すると間違いが少ないです。
行動による性別の見分け方
セキセイインコの性別による行動の違いは以下のとおり。
雛のうちは行動に違いは見られませんが、生後7か月以降になると性別によって行動の違いがでてくるためセキセイインコの性別を判別できるようになります。
性格による性別の見分け方
セキセイインコのオスとメスの性格の違いは以下のとおりです。
これらはあくまで傾向。
性格は個体によっても違いがあるため 「ろう膜」 の色や行動と照らし合わせて総合的に判断しましょう。
外見や行動、性格で判断できないときの確実な方法

「アルビノ」 「ルチノー」 「ハルクイン」 など 「ろう膜」 の色がわかりにくい品種は、外見や行動での性別判断が非常に難しいため、DNA検査が最も有効です。
誤って性別を思い込み飼育方法を誤ると、特にメスの場合は 「産卵トラブル」 につながることもあるため注意が必要です。
DNA検査(遺伝子検査)
DNA検査は羽や血液を送るだけで性別判定可能。
方法
インコの羽根や血液を採取し、検査機関に送付して判定します。
精度
ほぼ100%に近い正確性で、雛の段階からでも判定可能です。
費用の目安
一般的に3,000〜6,000円程度。
インターネットで申込できる検査サービスもあります。
メリット
外見に頼らず確実にセキセイインコの性別がわかるため、繁殖を考えている方や雛から性別を把握したい方に特におすすめ。
獣医師の鑑定
獣医師に診てもらえば誤判定のリスクを減らせます。
外見や行動観察のプロによる判定
経験豊富な獣医師であれば、外見や行動から性別を高い精度で判断できます。
健康チェックと合わせられる
診察時に一緒に健康状態を確認できるため、一石二鳥です。
DNA検査依頼も可能
動物病院によっては、そのままDNA検査機関に依頼してもらえるケースもあります。
まとめ:セキセイインコの性別は、外見や行動、性格などから総合的に判断しよう!
性別は、
- 外見
- 行動
- 性格
の違いで見分けることができます。
| 時期・種類 | オスの「ろう膜」 | メスの「ろう膜」 |
|---|---|---|
| 生後3か月頃 | 全体が薄いピンク色 | 薄いピンク色 鼻孔(鼻の穴)の周りが白っぽい |
| 生後3か月~ 6か月頃 | 青みがかってくる | 白みがかってくる 発情期は茶褐色でカサカサ |
| 生後7か月以降 | 青色 | 白色 |
| ハルクイン ルチノー クレミノ アルビノ | 全体的にピンク色 | 白っぽいピンク |
| 性別 | 行動 | 性格 |
|---|---|---|
| オス | 吐き戻しをする お尻をこすりつける 鳴きまねが上手 | 好奇心旺盛 積極的 |
| メス | 背中をそらせるポーズをする 狭い隙間に入り込む 紙をちぎるなどの巣作り行動 卵を産む | マイペースで気が強い |
確実に性別を知りたいなら最終的には獣医師による診察、もしくはDNA検査が有効です。


