日本は地震大国。
大きな地震がいつ来てもおかしくありません。
セキセイインコは小さな振動にも敏感で、地震は大きなストレスになります。
ストレスを最小限に抑えるためには、日頃から防災対策をしておくことが大切です。
そこでこの記事では 「地震のときの対応」 や 「避難グッズの準備」 「地震後のケア」 までを詳しく解説します。
大切なセキセイインコの命を守るために、今すぐできる防災対策をチェックしておきましょう。
セキセイインコの温度管理については 【重要】セキセイインコの温度管理|適正温度と注意すべきリスクとは? をご覧ください。
地震のときのセキセイインコの行動変化

セキセイインコは地震が起こると、パニックになる個体がほとんどです。
まずはその理由や行動について解説します。
セキセイインコは振動や音に敏感
セキセイインコは小さな振動や音にも敏感なので、地震には敏感に反応します。
なので地震の前後には
- 落ち着きがなくなる
- ケージ内を飛び回る
などのパニック行動を起こすことがあります。
なかには
地震の数秒前から鳴きはじめる
など、微細な変化を感じ取る子もいるほどです。
こうした反応は、セキセイインコの本能的な防衛反応であり自然な行動です。
地震が来るとパニックになる
セキセイインコは揺れを感じた瞬間に
- バサバサと羽ばたく
- 鳴き続ける
- ケージ内を暴れる
などの反応がよく見られます。
これは恐怖や不安によるものですが、体をぶつけてケガをする危険もあります。
ケガを防止するためにも、止まり木やおもちゃは角がないものにしておくとが大切です。

確かにポフくんも、ちょっと家がきしんだだけでバサバサ暴れてパニックになります…。
地震はストレスになる
セキセイインコは地震後にストレスで
- 食欲が落ちる
- 羽を膨らませる
- 鳴かない
といった変化が出ることもあります。
特に神経質な子は 「地震酔い」 と呼ばれる一時的な不調が見られることも。
不調が見られた場合は、静かな環境で安心させることが第一です。
地震のときに飼い主さんが取るべき行動

大きな地震のときは飼い主さんもパニックになりますよね。
だからこそ、取るべき行動を事前に想定しておくことが大事です。
飼い主さんの安全確保が最優先
揺れを感じたら、まずは 飼い主さんの安全を確保することが最優先です。
エリアメールが鳴ってから揺れはじめるまでに数秒の猶予があれば、セキセイインコのケージを抱えられるかもしれません。(大体は海溝型の地震)
しかし、直下型の地震だとエリアメールが鳴る前、もしくは同時に 「ダダダッ」 っと揺れはじめます。(何度も経験済み)
ケージを無理に抱えようとせず、落下物やガラスから距離を取って身を守ることが大切です。

飼い主さんが無事でなければ、セキセイインコも守れません!
揺れが収まったらケージを覆い、安全な場所へ移動させる
揺れが収まったら、ケージを布やバスタオルで覆うとセキセイインコが安心します。(息苦しくならないよう通気を確保)
揺れが大きかった場合、数分もしないうちにまた大きな揺れが来る可能性があるため、落下物の危険がない安全な場所へケージを移動させませます。
※落下物や割れたガラスの破片にはくれぐれも注意してください。
停電時にセキセイインコを落ち着かせるポイント
地震が夜だった場合、停電で部屋が暗くなるとセキセイインコはさらに不安を感じます。
近所の窓の明かりや街灯までもが消えるので、恐ろしいほど真っ暗になります…。
懐中電灯の光は直接当てず、間接的な柔らかい明かりで照らしてあげると安心します。

懐中電灯を天井に向けて照らすと部屋全体が明るくなるのでおすすめです。
セキセイインコにとって飼い主さんの声には安心効果があるため、優しく声をかけるとストレス緩和につながります。
地震に備えるセキセイインコのケージ環境

地震は突然起こります。
セキセイインコのケージは、日頃から地震対策を考えておくことが望ましいです。
ケージの設置場所の見直し
セキセイインコのケージは、倒れやすい棚の上や窓際に置くのは避けましょう。
窓際 : ガラス破損の危険
倒れやすい棚の上 : 地震の揺れが強いと棚ごとケージが倒れる
このような場所にケージを置いている場合は、置き場所を変えるか安全対策が必要です。
地震対策グッズの活用
100円ショップなどで手に入る
- 耐震ジェルマット
- 滑り止めシート
などをケージの下に敷くと、揺れの際にケージが動きにくくなり落下防止になります。
重いケージの場合は、壁に耐震ベルトで固定するのも有効です。
また、どうしても窓際しかケージの置き場所がない場合は、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼るのも対策のひとつです。
夜間や留守中でも安心できる防災対策
夜間や留守中に地震が起きても被害を最小限にするため、ケージ周りには落下物がないようにしておくと安心です。
地震に驚いてセキセイインコがケージ内で暴れることを想定し、ケージ内はごちゃごちゃさせずシンプルなレイアウトにしておくことも大切です。
地震後のストレスケアと健康チェック

セキセイインコは地震がストレスになるため、地震後はストレスを和らげるケアが必要です。
心を落ち着かせる環境づくり
揺れの後は、静かで落ち着いた環境を整えましょう。
いつもどおりの声で優しく話しかけると安心します。
また、暗すぎず明るすぎない照明で、普段の生活リズムを保つことが大切です。
体調不良のサインを見逃さない
地震後に
- 鳴かない
- ご飯を食べない
- 羽を膨らませて動かない
といった変化があれば要注意。
ストレス性の不調の可能性もあるため、1〜2日様子を見ても改善しなければ動物病院で診察を受けましょう。
一方、
- 呼吸が荒い
- 歩き方が不安定
- 血が付いている
- 長時間うずくまっている
こうした症状が見られたら、すぐに受診が必要です。
日頃からできるセキセイインコの地震対策・防災習慣

いざというとき慌てないためには、日頃からできる限りの地震対策をしておくことが大切です。
セキセイインコの餌・水・保温グッズを備蓄しておく
2週間分(最低でも3日分)のペレットやシード、水をストックしておきましょう。
冬季は 「使い捨てカイロ」 や 「湯たんぽ」 などの保温アイテムも忘れずに。
停電時の対策として 「ポータブル電源」 があると、
- 飼い主さんの生活
- セキセイインコの飼育
の両面において、防災対策がより万全になります。
定期的に避難訓練をして慣らす
キャリーケースに慣れていない子は避難時に入りたがらず、暴れたりして大変です。
普段から短時間の練習をしておくと、いざというときも落ち着いて移動できます。
避難に関する決め事を家族で共有しておく
日頃から家族で
- 誰がセキセイインコを連れて避難するか
- 避難グッズの置き場所
などを共有しておくと、いざというときに慌てなくて済みます。
また、ペットの受け入れ不可な避難所もあるため、
セキセイインコも同行可能な避難所
を事前に調べておくことも重要です。
避難が必要なときの準備と持ち出しリスト

避難は一刻を争う場合もあるため、すぐ持ち出せるよう防災バッグにまとめておきましょう。
災害が発生すると防災グッズが品薄になって入手困難になるため、普段からセキセイインコ用の防災グッズを準備しておくこことが大切です。
備えておきたいセキセイインコの防災グッズ
避難所でのマナーと注意
避難所では、動物が苦手な人やアレルギーを持った人など多様な人が共同生活します。
そのため避難所のルールに従って、人も動物も快適に過ごせるようにしなければなりません。
普段と違う環境はストレスになりやすく、人も動物も健康面に注意が必要です。
毛布で覆うなどして、セキセイインコが落ち着けるよう工夫しましょう。
避難生活が長期化するときは、被災していない知人やボランティアの方に預かってもらうのもひとつの手段。
お願いできそうな人に事前に相談しておくと、いざというとき安心です。
実際の体験事例
- 地震直後にケージが倒れ、セキセイインコが羽を痛めた
- キャリーに慣れていなかったので避難に時間がかかった
- 餌が湿気て食べられなくなった
- 保温ができなかった
- 飼い主さんが近くにいて声をかける
- カバーで視界を遮る
- 落ち着く音(環境音・BGM)を流す
まとめ : 日頃の備えがセキセイインコの命を守る
セキセイインコの防災対策について解説してきました。
地震はいつ起きるかなんて今の科学ではまだわかりません。
しかし、備えることはできます。
日頃からの防災対策と心構えで、セキセイインコの命を守れる確率はグッと上がります。
ケージの固定、避難袋の準備、キャリー訓練を今日からはじめておきましょう!
備えあれば憂いなし!
セキセイインコの命を守るのは、あなたの行動です。

